一日一万歩を目指している人は多いと思います。ただし歩くことの本来の目的を忘れて無理に歩数だけ増やすのは意味がありません。歩くことは、全身運動で、足も体も常に「3次元的に変化しながら空間を移動」しています。このため足そのものや体幹が不安定では正しい歩行を実現することができず、「ただ体が空間を移動しているだけ」ということになってしまいます。今回はこれに必要な足の環境整備についてお話します。
まず足の環境とは靴、靴下、インソールの役割を理解して使用することです。ポイントとしては「靴のかかと部分で足の左右の動きを後ろからとめる」「靴の紐で足の甲をとらえて前後方の動きをとめる」「インソールを活用することで足の上下方向の動きをコントロールする」「靴下で摩擦力を軽減する」ということになります。これらにより、足は3方向から立体局面として、固定され、歩くための補助道具として機能します。